2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

夜が織ったものを、昼がほどく

周知のごとく、プルーストは彼の作品において、ひとつの生がそれがあったままに叙述したのではなく、この生を体験した者がそれを追想する(Erinnern)とおりに叙述した。だがこの言い方もまだ不正確だし、あまりに粗雑すぎる。というのも、追想する作者のた…

「パースペクティヴ」から遠く離れて

お能の面には、こちらの見たいものが見える。 そう言われたことがありました。私が見たいものを、見させてくれる。 私の見ているものが、見える。視点も視野も視座もないところで。