2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

手をつなぐことによって直接に、それと知れるのです

「六八 舞踏(ダンス)」 『アラン著作集 第三巻 情念について』(古賀照一訳、白水社、1960年)より抜粋「…舞踏(ダンス)の場合、視覚というものはまだ欺き易いものです。わたしの動きがさらに相手の心像を踊らせるからです。その上、わたしには相手がどん…

「わたしの精神の目をひらいてくれた注意」のいちれい

『アラン著作集 第八巻 わが思索のあと』(田島節夫訳、白水社、1960年)より…わたしの父は一種ディオゲネスのような男で、わたしをかれの二輪馬車にのせてつれて歩いたものだった。わたしはすぐに手綱がとれるようになったし、だんだん力がつくにつれて、か…

遊びをせんとて

花田清輝「「実践信仰」からの解放」(『花田清輝著作集Ⅳ』未来社、1964年)より抜粋 丸山真男の『日本の思想』(岩波講座『現代思想』第十一巻)のなかで述べられている「理論」と「実感」の問題をめぐって、高見順が、『社会科学者への提言』(『中央公論…