中上健次「紀州弁」『鳥のように獣のように』講談社文芸文庫、1994年(←底本:講談社、1981年)より抜粋…紀州弁、新宮弁の特徴に、いまひとつ、「いる」という助詞がないことをあげる。 「なんな、そこに、あったんか」それを、標準語にすると、 「なんだ、…
ちりちり指に手のひらに感覚が出てきた。血流がもどってきたのかな。 ぴりぴり痛みがひろがっていく。指をひろげてみる。手のひらをのばしてみる。 じーっと痺れが強くなる。じんわり手をにぎってみる。ゆるめてみる。びりびりずきずき疼きだす。 喉がひらい…
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