2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

四月は

April is the cruelest month, breeding 四月は残酷な月 傷口が開く Lilacs out of the dead land, mixing 死者の国を混ぜかえし ライラックが咲く Memory and desire, stirring 記憶は渇望とめぐりくるい Dull roots with spring rain. 動かぬ根を 春の雨が…

げんてんかいき

小熊英二「神話をこわす知 歴史研究のモラルとは?」 『知のモラル』小林康夫/船曳建夫編、東京大学出版会、1996年より抜粋(83項‐85頁)神話をつくる知とこわす知 そもそも、「神話」とは何でしょうか。それは、現代の自分たちの確信やアイデンティティを…

東風吹かば

通院日でした。 春の嵐が過ぎたあとはこころもち西風も澄んだようで花粉もピークを越えたとか、肩の構えがすこしばかりゆるみます。 冬を残した景色のなか、病院へと気持ちよくゆらゆら歩いて向かいました。 医療者らしき白衣をまとった男性が駆けるように外…

春をうたって

冷え込みが続きます。空は霞んで舌にはぴりりと金属の味。ぐんなり冷蔵されっぱなしです。 冬の名残りのオリオンを見あげながら、花の香りが運ばれているのを嗅ぎわけたのも数週間前のこと。 花粉と黄砂とスモッグの春におそわれてはいるのです。夢をみまし…