2011-09-17から1日間の記事一覧

ほも・ろくえんす その1

六車進子『自然と歴史 −文化社会学論集−』1989、関学生協出版会 「ホモ・ロクエンス ―比較文化的考察― 」より…人間の創造的行為のひとつは、艱難辛苦の果て、渾身をかたむけて、ようやくひとつのことばを発すること、そのことの中にも、いや、そのことの中に…

タロウと忘却と

花田清輝「咽元過ぎれば熱さを忘れる」(『いろはにほへと』)より 『花田清輝全集 第十巻』講談社、1978←初出:『毎日グラフ』1961年11月5日号…太宰治は『お伽草子』のなかで「年月は、人間の救いである。忘却は、人間の救いである」といって、太郎は、玉手…