2013-06-15から1日間の記事一覧

身ぶりとじかん、そしてストーリーについて

像といえばわたくし、このところはもっぱら「ラオコオン像」をごろりと想い浮かべます(像といってもイマージュとしての形象ではなくて彫像ですけども)。トロイの木馬を疑わしいと思ってしまったラオコオンさんが「ええい邪魔をするでない、おまえたちオダ…

身ぶりのおんがく

三原弟平『カフカ・エッセイ カフカをめぐる七つの試み』平凡社、1990年より抜粋(234頁-236頁)カフカの「非音楽性」〈眼の人間〉〈耳の人間〉というふうな言い方はいつ始まったのだろう。ドイツの文化圏でそうした考え方が広まるにあたっては、ゲーテあた…